ムバッペ、PSGから55億円の未払い賃金を請求し法廷闘争へ突入

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概要

レアル・マドリードのキリアン・エムバペが元所属クラブのパリ・サンジェルマン（PSG）に5,500万ユーロの未払いを求める訴訟は長期化の様相を見せている。
エムバペ側の弁護団は「攻勢に転じる」と警告し、民事・司法ルートでPSGを提訴する方針を明らかにした。
さらに、請求額の仮差し押さえも既に獲得している。

弁護士のデルフィーヌ・ヴェルヘイデンは「1年間平和的解決を試みたが、攻撃的対応に移る時だ」と表明。
エムバペは2023年4～6月分の給与と契約更新ボーナスの一部を請求しているが、PSGは口頭合意があったと反論。
弁護士団は「法的効力のない会話は契約変更にならない」と主張する。

PSG側は労働裁判所での解決を主張し、ナセル・アル＝ヘライフィ会長との口頭合意の有効性を訴えている。
しかしエムバペ側は「証拠がない以上、単なる圧力だ」と反論。
フランスサッカー連盟にはUEFAへのライセンス剥奪要請も行った。

背景には2023年夏のトラウマティックな退団劇がある。
アル＝ヘライフィ会長は無償移籍を阻止すると公言していたが、結局自由移籍を許した。
エムバペ母子はSNSでの誹謗中傷に対し刑事告訴も提起している。

弁護士団は「クラブは労働法・契約・司法を一切尊重しない」と非難。
未払いによりフランス政府への7,500万ユーロの税金納付も滞っていると指摘した。
「金銭目的との批判は不当。契約遵守を求める正当な闘いだ」と主張している。